今日はこんなネタでブログを書いて見たいと思います。
割とネットを使った物販ですと、どっちがいいの?って議論になったりします。
ネットの世界で年商10億くらいまでの会社のやってることなら一通り見て来れたので、
それも踏まえての考察です。
結論から言うと、どっちがいいかの議論は、どこまで大きくするのかの目的意識によって変わります。
⑴単純転売で規模を追いかけなければ無在庫。
⑵様々なマーケティング手法を駆使して、規模を追いかける場合は有在庫ってことです。
やり方が違うだけで、どっちが正しいというわけでは有りません。
でも、最近の私のメインは、規模を追いかけられる無在庫です(笑)
そもそも物販って何のためにやるの?
大きくは、以下の3つになります。
・キャッシュフロー最大化
・社会的信用の創出
・製品自体が好きだから
この目的意識のうちのどれを持つかによって、有在庫に取り組んだ方が良いかどうかが変わります。
キャッシュフローの最大化

1st stepでは、やはり、「キャッシュフロー最大化」を目指される方が多いでしょう。
正直この目的がメインですと、物販をやる理由は稼ぐ手法をたくさん身につけるにつれて、どんどん薄れていきます。ただ、最初のとっかかりとして取り組むのには、やはり物販が最もやりやすいのは間違いありません。
転売ビジネスの再現性は、非常に高いです。何故なら、どこにも難しい要素が無いからです。
正しいやり方で、正しく努力すれば、誰でも月収100万円は絶対に達成できます。
月収100万到達までは、在庫を持たない無在庫の方がメリットが大きいです。
何故なら、キャッシュが必要ないからです。
また、Amazon、eBay、BUYMA、ヤフーショップ等の一部のプラットフォームでは、大量に出品することで面を取れるという実態があります。
初めから高利益が取れる価格設定で出しておけば、どれだけたくさん商品を出しても、在庫を抱えずに売れたら儲かるわけですから、無在庫というビジネスモデルはリスクがほぼありません。プラットフォームのルールや取り決めに出品数や在庫管理のやり方が縛られるという面もありますが、そこはツールの利用や外注化の仕組みをきちんと作れば十分に乗り越えられます。
差を取る意識でどれだけ細かく大量に出品できるかが肝ですね。ツールと外注の利用というハードルが若干ありますが、資金のないうちは最も稼ぎやすい手法だと思います。
社会的信用の創出

このステージまで上がって来てる人は、本当に少ないです。
が、物販には規模の経済が働きます。
有在庫の一番のメリットは、この社会的信用の創出でしょう。
噛み砕いていえば、取引先が積み重なり扱う商流が増えていけば、必然的に世の中に対するインパクトも関わる人の数も増えていきます。外から評価を受けやすくなってくるというわけですね。
無在庫でも、一つのショップオーナーとして、この社会的信用を作ることは可能です。
ただ、扱える商品や規模に一定の限界が来ますので、ほとんどが、C to Cのビジネスに終始しがちです。
BtoB、つまり法人を相手にすることが多い有在庫の方が、多角的に力のある人と繋がれるチャンスが増えます。
上流仕入れで、月の月商が数千万超えて来たら、グッチやプラダやヴィトンなどの誰もが知るブランド品の卸を扱えたり、それをきっかけに、様々な一流企業との取引ですら視野に入れることは十分に可能です。
個人で身につけたインターネットで販売するスキルを活かしていけば、
いわゆる一般の企業の人とお付き合いをして、販売に関するソリューションを提供することで、
さらに事業拡大を図ることが可能となります。
この状態になると、ただただ商品を転売しているプレイヤーから、
付き合う人や入ってくる話のレベルがググッと変わって来ます。
ビジネスチャンスが多岐にわたって得られるようになるわけです。
実際問題、規模は信用につながります。
一個人でも、十分話せる人は、きっかけを見いだすことは可能ですが、やはり裏付けとして企業実態や規模があれば話が通しやすいことに変わりありません。
この社会的信用をうまく利用して行くと、一人ではできない仕事ができるようになります。
単純な商品の転売ではなく、個々別の問題解決の経験を積めるようになるので、どうせ物販をビジネスとしてやるならこのステージの内容は経験したほうがいいと思いますね。転売しか見えてないのではあまりに視野が狭いです。
さらに、借り入れも起こせるようになって、BSを使った商売や投資ができるようになると、一気にステージが上がっていきます。
製品自体が好きだから

これも素晴らしい理由だと思います。
本来、何かしら世の中に価値を提供したいという想いで物作りをすることは素晴らしいと思います。
が、今の世の中、プロダクトアウトでは売れません。売り手がどれだけいいものを作ったと思っても、評価してもらえなければ埋もれてしまうからです。
逆に、マーケットイン、市場が最初から求めているものを提供して売る場合は、
登り式のエスカレーターに乗るようなもので、サクサク儲けが出せるようになります。
よって、自分が好きだから売る場合でも、常にそのものの客観的な良さを見つけて、
広めて行く力が大事になって来ます。共感させる力が売り上げに響くということです。
よって、この形を取るときに一番考えなければならないのは、「市場価値の創出」です。
価値とは感情です。その好きな製品に感情が動く人や仲間をどれだけ生み出せるかという視点ですね。
自分が好きな製品が、すでに市場に十分に評価されているものであれば、
仕入れを工夫することで勝負することができます。いわゆる単純な転売でも十分食べれるでしょう。
ただ、そもそも市場において評価されていないものが好きで、それを扱う場合は、自分でマーケットを作っていかないといけません。
誰も価値に気づいていないとしたら、その価値に気づかせるように感情を揺さぶっていかないといけません。
いうは易し、行うは難しですが、本当にその製品そのものが好きなのであれば、やりがいは非常に高いと思います。
転売ビジネスだけが物販ビジネスじゃない
転売ビジネスの利益の仕組みは単純

転売ビジネスにおいて考えなければいけないことは、たったの二つだけです。
端的に言えば、その製品が「売れるのか?」「儲かるのか?」を考えるだけです。
最初の「売れるのか?」というのは、販売してからどれくらいの期間で何個売れるのかという意味です。1ヵ月に何個売れるのかなどの指標を見て、短期間で沢山売れる商品を回転率が良い商品という言葉で表したりします。
次の「儲かるのか?」というのは、自分が出したお金がどれくらい増えるのかということです。
100万円出して20万儲かればそれは20%利回りがあったと言えます。50万儲かれば50%の利回りですね。
単純に商品一個の販売価格から仕入や経費を引いた利益の額を販売価格でわった値を利益率といいます。
一個あたりの利益率がよく、さらに毎月何十個、何百個と飛ぶように売れる回転率の良い商品であれば、簡単に資金は増えていきますよね。キャッシュフローがどんどん良くなっていきます。
逆に、回転率が悪くて、利益率の低いものをどれだけ頑張って売っても手間は同じなのに、
忙しさが積みあがる割には、時間が無くなっていって、どんどん時間貧乏になってしまいます。
転売ビジネスでは、この非常にシンプルな仕組みをいかに効率的に回すかが勝負なところがあります。
よって、両方の指標を効率化させるための手法ということで、全て整理していけば、自分が取りうる方法は何があるのかわかると思います。
ざっくり言えば、
回転率を上げるためには、「市場で人気のある商品」を扱うことです。市場といってもいろいろ有ります。その商品がたくさん売れる場所を見つけて販売をしかけていかなければなりません。
利益率を上げるためには、仕入れ価格を安くするために「メーカー等の上流」から仕入れるか、「儲かる値段で売れる」仕組みを作ることです。
リピート通販事業について

また、商品ラインナップ上、その製品単独では利益を出さずに、最初のきっかけ作りとして配って関係値を築いてから、より高額な商品を売るという形を取ることで、全体の利益率を高めることができたりします。フロント商品、バックエンド商品と顧客との関係値によって近くなればなるほど値段をあげていく方法ですね。
LTVの最大化も合わせて考えられるようになると、売り上げの規模も利益率も変わって来ますね。
リピート通販事業では、最初の製品は無料で配ったり500円で売ったりします。そこから継続的に8000円、10,000円などの商品購入につなげていきます。最初の価格は原価以下の販売ですが、それらのコストを販促費として認識して、実際はそこから定期購入に繋げることを狙いとしています。
アップセルのうまいリピート通販業者はどこもかなり儲かっています。
私の愛用している以下のコーヒーショップさんも、非常にアップセルがうまい業者さんです(笑)
インターネットの広告、LP作成、リピートさせるための各種メール他、いわゆるネットマーケティングの力がかなり大きく必要となる分野です。また、規模が拡大した場合には、かなりの顧客対応窓口が必要になります。自身でOEMなどの製品を作るのであれば、工場との提携や初めの段階でまとまったお金が必要となるでしょう。
有在庫のビジネスモデルとしては、跳ねると最も大きくなる分野の一つかなと。
一気に大量に売りさばくフラッシュマーケティング
フラッシュマーケティングという言葉自体、聞いたことがない人も多いと思います。
ボンパレ、グルーポン、ルクサなどのサイトはご存知ですか?
この手法のコンセプトは、安く得をしたい消費者と、商品やサービスを一回でいいから試して欲しい事業者のニーズを繋ぐものです。中国製品を大量に売る手法として、一時期ネットビジネスの世界でも流行りました。
非常に短い期間で莫大な売り上げが立つことが期待できる手法である一方、既存のプラットフォームの手数料が高かったり、キャッシュフローのサイクルが悪かったりと、使いにくさが目立つ印象です。
ただ、現状でも有効な商品は数多く有りますので、有在庫形式で一気に販路を広げる上では有効なやり方の一つです。
契約卸、卸無在庫による手法
これも転売手法の一つと言えば、そうですが。割と上級になってきますので、通常の転売とは分けて書かせて頂きます。
いずれの手法も大前提があって、「必ず売れること」です。つまり、売れ筋の商品で買う人が、ほぼほぼ決まっている場合に成り立つ手法です。そもそも、自分に売る力がある人と思われないと出来ません。
契約卸はシンプルに卸業ですね。より上流の仕入先から、仕入れてきて、エンドユーザーに近いところにいる人に卸手法です。この契約卸を極めると、びっくりするような低価格で商品が仕入れられたりします。何故、ドンキホーテがあれだけ低価格でラインナップを揃えられたのか、調べてみると面白いとおもいます。
仕入れは物販において、最も工夫がしやすい場所となります。
何故なら、人間力である程度持ってこれるからです。
売る力がある人は、より一層引っ張りやすいです。
上流からの仕入れの条件に、大体は請負契約金やノルマとなる月毎の仕入額などが課せられます。
ただ商品自体が市場価値の高いものですと、契約卸は成り立ちます。
常に右から左に商品を動かしてるだけで、お金が入り続けるモデルですね。
卸無在庫というのは、私が作った造語です(笑)
要は、超上流の仕入先から無在庫販売の許可をもらうやり方です(笑)
そして、メーカーから直接エンドユーザーに発送してもらうやり方ですね。
無在庫のメリットと有在庫のメリットの両方のいいとこ取りという形です。
直接メーカーから低い掛け率で売れる商品の販売を委託されておりますので、
リスクが非常に限定された中で商流を大きくすることができます。
普通はこんな方式は成り立ちません。メーカーが自分でやるよ。
と言われそうですが、いろいろな理由があって、自分では直接売れない場合などに成り立ちます。
また、こちらが非常に強い販売力を持っている場合には、WIN-WINになりますので、
成り立ちますね。
ネットショップのM&A
数は多くないのですが、需要は根強くあるのがこの分野。
作って売ること専門にしてる人はほとんどいないと思います。大体サイト売買の相場は6~8ヶ月分の収入といわれてますが、バックボーンや仕組みがしっかりしている場合、自社ショップや仕組みとのシナジーを期待して購入に至るケースがあります。
単純な利回り商品としての値付けで変われない点が特徴的です。
慣れてないと、売りやすい条件が見えずに、割と苦戦しますが、最初から出口をイメージできてると、販売がしやすいという特徴もあります。
大規模なECの取引は確認したことがないので、全くわかりませんが、大体売りやすい価格帯で言えば、2000万以内かなという印象です。手頃な価格帯なので、取引がわりと多くあるのかと。億を超えるサイトを売りたければ、個別に営業をかけるか専門の仲介を利用しないと難しいと思います。
月収が数十万でも数百万単位でサイトが取引されていたりしますので、ネットショップの構築がきちんと仕組みかできているのであれば、狙ってもいい分野かなと思います。最後の出口を見据えたほうが、事業計画もなりたちやすいですしね。
国内最大のEC転売サイトを眺めてみると面白いと思います。
https://www.sitema.jp/list/result.php?typ%5B2%5D=2
これも、一つの物販に関する事業ですよね。
プラットフォーム構築
これは売り手と書い手を結びつける場所を用意するというものです。
メルカリ、フリル、ラクマ、アマゾン、楽天、ヤフーショップ、カラーミーなどの物販の売買をする場所を作ってしまおうという発想ですね。人が集まって、実際に取引数量が増えれば、このビジネスが一番手堅く稼げます。
人を集めるところから、リピートさせたり、ファンを増やしたり、そもそものそこでの取引数量を増やしたりと、最も多面的にサービスを考え出さなければ、勝ち残れない分野です。こういうの想像すると非常に難しく感じると思います。
が、私は超ミニマムサイズですが、似たようなインフラビジネスを手がけることが多いです。
何もプラットフォームをいきなり作らなくてもいいわけです。需要をマッチさせる場所を作ればいいわけですから。
それかツールのように物販を行う人たちが必ず必要とするものを用意してあげるだけで、商売が成り立つようになります。
先ほどの卸に関しても、先に買う人を集めてくることができれば、上流の仕入先から低い掛け率でものを仕入れて販売することが可能になりますね。そのためのサイトを立ち上げれば、それが一つのプラットフォームになります。ここら辺は鶏卵なんで、先に売る力やそれこそ構想をうまく見せるプレゼン力があれば、立ち上げ自体のチャンスは案外あるものだと思います。実際に継続して大きくするのは大変でしょうけども。
インターネットを利用して物販に関するビジネスをするのであれば、割とここら辺の分野で狙い目のアイデアーはたくさんありますね。ほとんどみんなやってない、欲しいと言ってる人が見えてないだけなので。
ある意味、無在庫の究極系ですか。自分では何も売らないので、そもそも物販と言えるかどうかはあるにしても、わかってないと作ることは絶対にできない分野でもあります。
OEMないしメーカーになる
人が作った商品を売るのではなくて、自分で商品を作ってブランドを立ち上げ、マーケティングをして広めるというやり方もあります。商品を作成する段階での企画力があり、売りやすく、利益が取りやすい商品が出来れば、大儲けを出すことが可能です。
本来日本人が最も得意としていた分野でしょうけども、マーケットインで物事を考える力や、マーケティングを仕掛けて広めていく力が著しく落ちてるため、新商品や新サービスががっつり伸びるケースが少なくなってきたと思います。
最も多いのは、中国でものを作り、日本で売るという形でしょうか。Amazonなどでは何が売れるか目処を立たせやすいので、しっかり企画して、物作りができるパートナーと組めば、商売にはなります。
そういえば、韓国のどこぞのメーカーと組んで、国内で生産して、フィリピンの財閥にものを売ってる20代社長とかもいますね。発想の枠を取っ払ってしまえば、物販は全部一緒ともいえます。あとはそれぞれの条件を見据えて、最適化するだけなので、チャレンジした人が勝てる分野も、大小関わらず、結構あるんだろうなーという気はしてます。
情報発信
物販での稼ぎ方を教えるというマーケットは割と大きくあります。
なぜなら、世の中お金に困っている人が多く、転売ビジネスは、数あるビジネスの中でも、再現性でいえばダントツに高いからです。
よって、しっかりと物販の稼ぎ方を教えられるようになった上で、「諦めずに継続的にフォローできる」人は情報発信によって、信頼残高を構築して稼げるようになると思います。
雑な人は、情報発信で人に教えることはあまり進めません。
結局面倒見きれなくなって、悪い噂が立つようになり、自分が築きあげてきた信頼残高を一気に失う可能性があるからです。
やるなら最低限最後まで面倒見ること、当たり前のサービスクオリティを維持した上で、成功者をきちんと出すこと。こういう地味な積み重ねがとても大事です。客商売なので当たり前なんですけどねー。。
儲かりますけど、大変な分野ですので、私は手を出してません。
最後に
ここで書いた内容なんて、枝葉の枝葉くらいの理解で良いと思います。
製造も、マーケティングも、仕組みづくりも、人との出会いや折衝も、深く掘れば掘るほど、どんどんどんどん、広がり続けていくものだからです。
終わりなんてないんだーくらいでいいと思いますね。そもそも事業ってゴーイングコンサーンがあることを前提として、成り立ってるわけですし。
無在庫も、有在庫も一つの手法でしかないです。
どっちが絶対的に正しいーという考え方は、視野を著しく狭めます。
どうせやるなら両方極めてみたほうが面白いと思いますね。